評されていません

土曜日に更新するのはひさしぶりです。受験部分を切り離して「不定期更新」にしたらかえって更新頻度があがったりしています。しかしやっぱり書きすぎの感も否めないので、来週からはちょっと頻度を落とします。週3くらいに。
さて、最近鼻息荒く理屈を並べ立てた文章を書いてきたので、それを中和するために、今日はまったりと書いてみます。

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20世紀映画の最高傑作の一つであるとも評されている「アヴァロン」ですが、主人公はゲームをするときに下着姿になります。その理由がわからないので気になっていたのですが、ノベルを読んでいると理由が書いてありました。

不特定多数の生理現象を受け止めたベッドに着衣を触れさせたくないという当然の感覚から下着であがることが最低限のマナーとなっていた。

ちょっと説明を加えますと、ゲームからの刺激によって、プレイヤーは嘔吐などのいろいろな生理現象を起こします。そのために部屋の床はタイル張りなのですが、さらには天井のパイプから消毒液が出たりするらしいです。でもって、そんな感じのベッドだからそれなりに汚れているらしいのです。だったら専用の服を着るだろうと思ったりもしましたが、それ以上に、そんな意味のわからない設定に凝る押井守に対してもどうかなと思いました。ちなみにノベルは押井守が書いています。
そういえば、映画の攻殻機動隊では、光学迷彩を装備するときに草薙素子は裸になります。その理由も私はよくわからなかったのですが、設定を読むと「服が擦れる音がするのを防ぐ」ということらしいです。これも細かいところに凝っていますよね。
ですが、これらに共通して言えることなんですが、登場人物が必要もなく下着になったり裸になったりすると、目障りなんです。ディテールに凝るという方向は私は好きなんですが、それが「女主人公が服を脱ぐ」という場面だと、やっぱり違和感があるかな。