2013-01-01から1年間の記事一覧

条文はこう読む ―特定秘密保護法の「テロリズム」をめぐる誤解―

http://bylines.news.yahoo.co.jp/sonodahisashi/20131227-00031048/ 本法第12条2項1号に「テロリズム」に関する定義があり、次のような条文になっています。 「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐…

非嫡出子

前回(id:kokekokko:20131121)、戸籍法改正の議論で、死産の届出に関する規程も改正しようとしていたということを書きました。それについて、参議院の会議録がアップされています。 (第185回国会 参議院法務委員会第9号)(平成25年11月28日) ○小…

非嫡出子

非嫡出子の相続分を嫡出子の半分とする民法の規定を削る旨の改正案が、法務委員会で可決されました。 婚外子規定削除を可決 衆院法務委 戸籍法改正では異例の自公分裂 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131120/plc13112013190009-n1.htm 一方、民主党…

危険運転致死傷罪

今日も法改正の話。http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00074.html 今回の法案では、危険運転致死傷罪の対象行為が増えます。これに際して、当該条文を刑法から特別法へ移すことになりました。改正後の規定のいくつかに政令への委任があり(たとえば運転に…

精神保健福祉法の改正案

精神保健福祉法の改正案がアップされました(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/183.html)。 これにより、保護者制度が廃止され、たとえば引取義務などがなくなることになります。 【現行】 (保護者) 第二十条 精神障害者については、…

井田良「講義刑法学・総論」

・ 責任論の基礎(354頁) *刑法において「責任がある」とは、その違法行為について行為者(の意思決定)を非難しうることをいう。すなわち、責任とは、非難ないし非難可能性を意味する。 *現在では、応報刑論を基本とする行為責任論が支配的である。し…

森裕「裁判員裁判における鑑定事項と精神医学的判断について」

はじめに *裁判員裁判では、「犯行時の被告人の精神状態」といった鑑定事項に対して、どのような精神医学的判断が据えられるべきなのか。 1 鑑定事項と精神鑑定 *「判断対象」(精神状態)、「判断方法」(精神医学的方法)、「判断結果」(鑑定事項の帰…