責任

井田良「講義刑法学・総論」

・ 責任論の基礎(354頁) *刑法において「責任がある」とは、その違法行為について行為者(の意思決定)を非難しうることをいう。すなわち、責任とは、非難ないし非難可能性を意味する。 *現在では、応報刑論を基本とする行為責任論が支配的である。し…

森裕「裁判員裁判における鑑定事項と精神医学的判断について」

はじめに *裁判員裁判では、「犯行時の被告人の精神状態」といった鑑定事項に対して、どのような精神医学的判断が据えられるべきなのか。 1 鑑定事項と精神鑑定 *「判断対象」(精神状態)、「判断方法」(精神医学的方法)、「判断結果」(鑑定事項の帰…

樋口裕晃・小野寺明・武林仁美「裁判員裁判における法律概念に関する諸問題13 責任能力(1)」

(判例タイムズ1371号77ページ以下) ・裁判員への責任能力概念の説明について。本研究における裁判員への説明例は標準的なものであるが(刑罰目的については応報+一般予防+特別予防、責任能力については他行為可能性からの非難可能性に基づく説明)…

事実的故意と違法性の意識

前回(id:kokekokko:20090512#p1)のつづき。

事実的故意と違法性の意識

前回(id:kokekokko:20090505#p1)のつづき。

事実的故意と違法性の意識

前回(id:kokekokko:20090428#p1)のつづき。

事実的故意と違法性の意識

前回(id:kokekokko:20090421#p1)のつづき。

事実的故意と違法性の意識

前回(id:kokekokko:20090414#p1)のつづき。

事実的故意と違法性の意識

前回(id:kokekokko:20090407#p1)のつづき。

事実的故意と違法性の意識

中級者を対象に、知識の整理と定着をはかることを目的とします。事実的故意と違法性の意識について。

安田拓人「刑事責任能力の本質とその判断」(弘文堂)

今日からしばらく書いていきます。39条は、一般的な責任阻却原理から導かれる範囲よりも広い責任阻却を認めるものかこれについて、安田(61ページ以下)は、反対説を以下のように紹介しています。 他方、刑法39条を、精神障害者について、責任主義から当然に…

医療観察法

■ 高山佳奈子「責任能力について」刑法雑誌45巻1号5ページ 心神喪失者等医療観察法を中心とする、いくつかの論点についてふれられています。 ここでは、2つの点について、ざっとみてみます。精神保健福祉法と心神喪失者等医療観察法精神保健福祉法の処分と…

臨時法制審議会議事録(1)

大正15年11月に、臨時法制審議会が「刑法改正ノ綱領」を議決答申しました。この議事録では、その後の刑法改正案(予備草案、仮案、準備草案、そして改正刑法草案)に影響を与えた議論が掲載されています。ところが、この議事録は、「秘」扱いのために法務図…

(資料)治安維持法関係の文書(その2)

予防拘禁に関連する法令・通達です。1/18(id:kokekokko:20050118)のつづき。 ちょっと前に紹介した「治安維持法関係資料集 第4集」では、朝鮮思想犯予防拘禁令に関係する府令は省略されています。これについては法令全書で収録されていますし、「日帝下支…

(資料)治安維持法関係の文書(その1)

予防拘禁に関連する通達類です。1/14(id:kokekokko:20050114)のつづきのようなものです。 予防拘禁制度活用ニ関スル件依命通牒(昭和16年9月16日刑事第18855号 検事正宛刑事局長通牒) 過般実施ヲ見タル予防拘禁制度ニ付テハ之ガ制定ノ趣旨ニ鑑ミ且常ニ治…

(資料)責任に関する条文・審議(その29・現行刑法〜第二次大戦-28・完-)

前回(id:kokekokko:20050114)のつづきです。初回は6/7。治安維持法廃止に関する資料です。 終戦善後措置はアメリカ軍没収資料なので直接の参照は困難なのですが、いくつかの書籍(たとえば「治安維持法関係資料集 第4集」荻野富士夫(編)363ページ)で紹…

(資料)責任に関する条文・審議(その28・現行刑法〜第二次大戦-27-)

前回(id:kokekokko:20041207)のつづきです。初回は6/7。治安維持法改正に伴う諸法令のうち、予防拘禁に関連するものをアップします。 治安維持法改正法律施行期日ノ件(昭和16年5月14日勅令第553号) 昭和十六年法律第五十四号ハ昭和十六年五月十五日ヨリ…

(資料)責任に関する条文・審議(その27・現行刑法〜第二次大戦-26-)

前回(id:kokekokko:20041111)のつづきです。初回は6/7。改正治安維持法説明(案)です。 第六十条 本条ハ天災事変ノ場合ニ於ケル予防拘禁所ニ収容セラレタル者ノ取扱ニ関スル規定ナリ。予防拘禁ニ付セラレタル者ハ治安上危険ナル思想抱懐者ナルヲ以テ、天…

条文・審議について

長々と書いています。「責任」とも少し違うかなと思ったので、これについても新しいカテゴリを作りました。以後、精神保健福祉法関連の話は新しいカテゴリのほうで書きます。 会議録は読んでみると面白いものなので、ここでアップしているぶんの数十倍の量を…

精神医療に関する条文・審議(その9)

前回(id:kokekokko:20041122)のつづき。初回は10/28(id:kokekokko:20041028)。 法令については「にわとりショコラ」にアップしました。

精神医療に関する条文・審議(その8)

きのう(id:kokekokko:20041122)のつづき。初回は10/28(id:kokekokko:20041028)。

精神医療に関する条文・審議(その7)

前回(id:kokekokko:20041119)のつづき。初回は10/28(id:kokekokko:20041028)。

精神医療に関する条文・審議(その6)

前回(id:kokekokko:20041118)のつづき。初回は10/28(id:kokekokko:20041028)。

精神医療に関する条文・審議(その5)

前回(id:kokekokko:20041109)のつづき。初回は10/28(id:kokekokko:20041028)。

(資料)責任に関する条文・審議(その26・現行刑法〜第二次大戦-25-)

前回(id:kokekokko:20041025)のつづきです。初回は6/7。改正治安維持法説明(案)です。 第五十九条 本条ハ予防拘禁ノ決定確定後何等カノ事由ニ依リテ全ク執行ヲ為サザルカ、又ハ、一旦執行シタル後之ヲ停止シ執行ヲ為サザルカ、ノ場合ニ於テ執行ヲ為サザ…

精神医療に関する条文・審議(その4)

前回(id:kokekokko:20041102)のつづき。

精神医療に関する条文・審議(その3)

前回(id:kokekokko:20041029)のつづき。

精神医療に関する条文・審議(その2)

きのう(id:kokekokko:20041028)のつづき。 制定当時の精神衛生法施行令です。 精神衛生法施行令(昭和25年5月23日政令第155号)【全文】 内閣は、精神衛生法(昭和二十五年法律第百二十三号)第六条、第八条及び第三十条の規定に基き、この政令を制定する…

精神医療に関する条文・審議(その1)

制定当時の精神衛生法です。戦後における精神医療制度の出発点です。 精神衛生法(昭和25年5月1日法律第123号)【全文】 第一章 総則 (この法律の目的) 第一条 この法律は、精神障害者の医療及び保護を行い、且つ、その発生の予防に努めることによつて、国…

(資料)責任に関する条文・審議(その25・現行刑法〜第二次大戦-24-)

前回(10/22)のつづきです。初回は6/7。改正治安維持法説明(案)です。 第五十八条 一、本条ハ予防拘禁ニ付セラレタル者ノ退所ニ関スル規定ナリ。予防拘禁ニ付セラレタル者ト雖モ、収容後全ク改悛シ再犯ヲ犯スノ危険消滅スルニ至リタルトキハ、予防拘禁ノ…