2006-01-01から1年間の記事一覧

弁理士

知人が弁理士試験を受験することになりました。にわとりネットには合格者が多くいる*1のですが、みてみたところ、現役の受験者と比べても合格者の知識は衰えていなかったようです。 でもって、今の弁理士試験ってどうなっているのかなと思って、衆議院のサイ…

そしていつのまにか冬休み/内紛続きのサークル

<おしらせ> このメモは春からダラダラと断続的に休みを取っていますが、これからしばらく、冬休みをとります。 予定では、12月いっぱいまで休む計画です。

司法と行刑

刑事訴訟と行政との関係についての一つの例として、死刑執行の際の法務大臣の命令があります。旧刑訴にはこれに対応する規定がありましたが、旧々刑訴には、制定当時はこの規定はありませんでした。というのも、この規定は、かつては旧刑法にあったからです…

司法と行刑

というわけで本題です。 そもそも、行刑はなぜ司法権の範囲に含まれていないんだろうか。 とありますが、やっぱり歴史的経緯が大きいのかもしれません。司法が行政から明確に分離するよりも前から国家刑罰権という形で公権力が担ってきた刑事と、私人間の係…

全部改正と廃止制定

続・航海日誌さん(http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0609.shtml#0929)に、死刑執行に係る法務大臣の命令の話題があり、それについて書こうと思ったら、9/11付で 有価証券業取締法(昭和13年法律第32号)【→ 証券取引法を改正する法律(昭和23年…

皇室典範増補

「改め文」―法令の一部改正方式― (法制執務コラム集)では、 一部改正方式としては、アメリカ合衆国憲法のように「修正第○条」として制定する方式もありますが、これについては、新たな規定の内容は明白であるが、それ以前の規定と比較して現行規範が何かを…

安田拓人「刑事責任能力の本質とその判断」(弘文堂)

今日からしばらく書いていきます。39条は、一般的な責任阻却原理から導かれる範囲よりも広い責任阻却を認めるものかこれについて、安田(61ページ以下)は、反対説を以下のように紹介しています。 他方、刑法39条を、精神障害者について、責任主義から当然に…

法令題名の小ネタ・覚せい剤取締法から

法令の題名と条文の一部の、「覚せい剤」の「せい」の部分には、傍点がつきます。この点はウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%9A%E3%81%9B%E3%81%84%E5%89%A4%E5%8F%96%E7%B7%A0%E6%B3%95)の記述が正しいです。 付記すると、この傍点は、…

法律ネタ(ameniから移転)

「ヂエチルパラニトロフエニールチオホスフエイト及びヂメチルパラニトロフエニールチオホスフエイト取扱基準令」 変な法律さま(http://www.ceres.dti.ne.jp/~chu/law/hori_400.htm) をネットで見ていたら、知人に「ああ、これパラチオンのことでしょ」と…

法律の題名

法例の全改によって、この法律の題名が変更になりました。それによって、法律の題名の末尾が「〜法」「〜法律」ではない法律がまた1つなくなる*1ことになります。 これについて少しだけ考えてみます。 まず、当然のことですが、 1:法律ではないもの(例:…

津田雅也『Geoffrey R. Watson「消極的属人主義」について』東北法学27号180ページ

また、学説にも、今回の改正によってTAJIMA号事件において見られたような国際司法共助の手続の遅延に伴う関係者の負担が解消されることを指摘するものや、国際化の進展い伴い海外で日本人の被害者が増加しており自国民保護の観点から歓迎すべきことで…

抽象的危険犯

<おしらせ> もうすこし春休みをとりたいので、このメモはしばらくお休みします。 6月半ばくらいに再開する予定です。

刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律の一部を改正する法律案

法案がアップされました。 http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g16405085.htm 未決拘留者や死刑確定者に関する規定が追加された結果、「款」の下に「目」が設けられるほどに詳細にわたる法律となりました。 なお、これによって…

もっと適確なキーワードで

<おしらせ> 春休みにつき、このメモはしばらくお休みします。 いまのところ、4月いっぱい休む予定です。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その63)

前回(id:kokekokko:20060309)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その62)

前回(id:kokekokko:20060308)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その61)

前回(id:kokekokko:20060307)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その60)

前回(id:kokekokko:20060306)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その59)

前回(id:kokekokko:20060305)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その58)

前回(id:kokekokko:20060304)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その57)

前回(id:kokekokko:20060303)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その56)

前回(id:kokekokko:20060302)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その55)

前回(id:kokekokko:20060301)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その54)

前回(id:kokekokko:20060228)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その53)

前回(id:kokekokko:20060227)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その52)

前回(id:kokekokko:20060226)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その51)

前回(id:kokekokko:20060225)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その50)

前回(id:kokekokko:20060224)のつづき。

心神喪失者等医療観察法の条文・審議(その49)

前回(id:kokekokko:20060215)のつづき。

内乱罪、その本質と幇助罪との関係(その8・小完)

先日(id:kokekokko:20060222)のつづき。(2)77条3号「付和随行」と「単に暴動に参加」の関係旧刑法121条4項について、井上操は、「兵卒役夫の行為を行った者」と説明しています。旧刑法では「教唆に乗じて附和随行」した者と「指揮を受けて雑役に供した」…