2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

論文を読む

■岡上雅美「終身刑についての規範的考察」(川端古稀879ページ) <概要> ・わが国の「無期懲役」は、仮釈放運用が厳しく、平均在所期間は長期化傾向にある。施設内で死亡した無期刑受刑者も多く、文字通りの終身刑となっている。 ・しかし現行無期刑は…

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■高山佳奈子「違法性と責任の区別について」(川端古稀47ページ) <概要> ・大阪地判平成24.3.16では、「急迫不正の侵害を受けている認識」と「逃げる意思」を有していた行為者につき、過失を認めながら正当防衛を成立させた。しかし防衛の意思が…

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■三田菜穂「明治三十八年「刑ノ執行猶予ニ関スル法律」(法律第七十号)について」(成蹊法学81号1ページ) <概要> ・国際監獄会議の第4回会議(1890(明治23)サンクトペテルブルク)にて、刑の執行猶予(当時は「条件付判決」)が議題として上…

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きのうにひきつづき。 <読んで>の記述は、当該文献に対する言及だけでなく、かかる見解を敷衍するとこうなるかもしれないというものも含む。 ■松原芳博「刑法と哲学」(法と哲学1号57ページ) <概要> ・刑罰の正当化根拠のうちの応報刑論としては、(…

論文を読むことにしました。

最近読んでないな、と思って。 週5日、毎日1本のペースで1か月間を目標にしてみます。 ■鎌田隆志「危険ドラッグ事犯における故意に関する捜査とその立証」(警察学論集68巻3号42ページ) <概要> ・危険ドラッグには定義がなく、「規制薬物」(覚せ…