儀礼的無関心つづき。

儀礼的無関心に関する昨日の続きです。

そういえば、「ひっそりとネットで日記を書いている人」っていうくだりが、なんだか、ブ日記の提唱を想起させます。
しかし、私、ブ日記って概念がよくわからないんですよ。読冊日記さまは私にとってはブ日記ではなくブログですし*1、「ひっそりと続けているかどうか」なんて基準は、あたかも、注目されてる大手さんの日記かどうかで区別するかのようですし。

ともかく、大勢の訪問など期待せずに細々と書いている零細サイトというのは現実に存在するわけですし、個々の管理人がどういうリンクを好んでいるかなんていうのは外見や内容からそう簡単にわかるわけではないです。

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いったんネットにアップされたサイトについてはいかなるものでもこれにリンクを張れる、という正論というのは、TRiCK FiSHさまのたとえに乗るならば、いったん誰かが外出したならば彼に声をかけようがジロジロ見ようがこっちの自由、といっているのに等しいわけで、そこから先の「どういうリンクが望ましいか」という問題への答えにはならないです。その意味ではこの正論に解決力がないといのはわかります。でもそうはいっても、「どういうリンクが望ましいか」というのは「どういうリンクを管理人が好むのか」ということにもよるわけですから、答えは簡単にはでません。

ただですね、サイト間には、訪問者数による力関係もあるわけですよ。その力関係が対等な、つまり同じ程度の規模のサイトが、互いにリンクをペタペタ張り合うのはまあ一種の社交なんですが、その関係が不均衡な場合はちょっと問題があるわけです。大手が零細にリンクを張って、でそれで零細のアクセス数が跳ね上がることって、零細の管理人にとって一概に嬉しいとも言えないし迷惑だとも言えないわけです。
たとえば私の場合は自分が管理する全てのサイトにカウンタ等をつけていません。訪問者数を勝手に記録する無料サーバも使っていますが、ほとんど参考にしません。それはなぜかといえば、カウンタに一喜一憂するのがバカらしいからなのと、大勢に観てもらうことを嬉しいとは考えていないからです。

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でも、大手にリンクされてアクセス数が上がることを喜ぶ管理人も少なからずいるでしょうから、「大手は零細を黙殺せよ」という慣例を広めることは微妙ですよね。
まあ、誰かの行為が結果として誰も幸せにしなかった、という現象はままあるわけで、でもってリンクを張る行為は通常誰かにとっての利益になるわけですから、リンク制限には私は否定的です。

暫定的な解決方法としては、そのサイトがやっているようなリンクの張り方と同じように自分もリンクを張る、というのでどうでしょうか。他人のサイトにペタペタとリンクを張る日記管理人が「自分のところはオープンに見られることを予定していないので・・・」というのは少々虫が良い話ですし、「自分が他人にしている行為と同じ程度の行為を自分がされることは、ガマンすべきなんじゃないの?」という程度のルールなら、多数が納得してくれそうですし。

もうちょっと考えてみます。

*1:掲示板を設置しているということは相互コミュニケーションを予定しているということですし(文章ごとにコメントをつけられる方式ではない、というのは大きな違いではないと思います)、あちこちのサイトにリンクを張ったり張られたりしているあの形式を「ブ日記」と呼ぶのはちょっと抵抗があります。読冊日記さまは最近はブ日記を強調されていませんけどね。