はてなダイアリー

はてなダイアリーにはいろいろな方が有益な日記を書かれています。デザインを含めて、すごく参考になるのでいつも読んでいます。
今日はその紹介と若干のコメントをしてみます。

・ 岡口裁判官のblog
なんと、現職の裁判官さんの日記です。はなわとかテツ&トモとかが出るなんて紅白らしくない、というのは私もすごく同意です。異なる点としては、175Rも私はどうかと思うんですよ。

また、裁判員制度についてコメントされています。

管理人は,何度も言ってますが,守秘義務がないと,後で合議の内容が喋られるのが心配で,裁判員は自由な発言ができなくなりますよ。

とのことですが、裁判員からコメントを引き出せればいいなと考えているマスメディアが裁判員守秘義務を認めるのは、マスメディアが再販制度を認めるのと同じ程度に困難な話だと思います。
いっぽう、安村勉「裁判員制の構成――裁判員の権限・人数・選任方法・任期」(現代刑事法32号)では、大勢のほうが国民を代表するわけでもないし、裁判官と裁判員との力関係の問題は評決方法などにもよる(から一概には言えない)、と言われています。私などは官3-員4くらいがいいと思うのですが。
なお、この文献での、

裁判官と裁判員とのコミュニケーションが重要であって、どちらかの判断が優越すべきというわけではない以上、裁判員の意見が通ればよいというわけでもない。

という見解に私は同意です。裁判官から離れたところでいくら大声で意見を言っても、それは国民の司法参加にはならないですから。

・ Copy & Copyright Diary
複写と著作権の問題について詳細にふれられているサイトさんです。

貸与権と出版社の問題は、夏目房之介さんなども論じていますが、コミックを出している出版社としては、音楽CDのようなレンタル業がコミックにも進出すればたしかに大変な問題になります。でも、書籍に貸与権を認めるというのはいかにも不当ですし。難しい問題です。レンタル業者の存在が前提となっている価格設定なんかされたら、たまりませんし。
また私も検討してみます。