ウェブについて考えたこと

前回のつづき。
さて私のページについていえば、最初はこんなサイトにしようとは思っていませんでした。知人の活動を手伝っていたことでサーバのスペースを一部借りたのがはじまりです。その後に、受験日記を書こうと思ってはてなを使わせていただいて、そして今に至っています。
まわりを見てみると、たとえば研究者では、ある方(私の論文では必ず引用する)の日記は講義のネタと家族のネタがメインです。さらに別の方の日記は、買い物記録っぽいです。共通しているのは、日常の話題を綴っている日記であるという点です。間違っても刑法解釈に走ったりしません。
しかし、私がこれを真似してもですね、「○月×日、1日中図書館個室で和訳。○月△日、1日中寝てた。」みたいなのになってしまって、面白くとも何ともなくなります。要するに、味気ない日常生活なんですな。
 ***
あるいは、ファンサイトみたいなのを運営している方もいます。たとえば有名人のファンサイトです。
これについては、私も何度かやってみようと思いました。
余談ですが、私が誰のことをどれくらい好きなのかということを、ちょっと計算してみました。それによれば、倉木麻衣を1とすれば、仲間由紀恵は1.56、安倍なつみは1.83でした。ちなみに高井麻巳子は2.40(あるいは2.67)。
しかしいまさら、高井麻巳子なんていう(はてなキーワードに登録されているのが驚きですが)アイドルのファンサイトを運営したところで、それほど価値があるとは思えませんし(新規情報が皆無なので昔の雑誌のネタとかを拾うしかないのです)、それ以上に、私はそれほど有名人に詳しくはないのです。
話を戻しまして、このテーマについては以前書いたのですが、ここで再掲してみます。

たとえば、「ある研究者が日々聴いている音楽」のサイトがあったとします。このサイトは、その研究者を知っている人が見れば、ああ、彼はこんな音楽を聴いているのか、知らなかったな、という具合に、それなりに意味があるものでしょう。ですが、その研究者のことをまったく知らない人がそのサイトを見ても、サイト自体には目新しさがないのです。といって、アクセス数を上げるために宣伝して検索サイトに登録したとすれば、そのサイトはたいてい音楽情報サイトとしては平凡で退屈なものでしょうから、これまた良くない。その場合には、訪問者は音楽サイトを期待して来るわけですから、音楽情報の質で他サイトと比較して評価するわけです。となれば、よほどいい音楽サイトでないと評価は低いわけです。

それでは私が詳しく知っているようなネタを書けばいいかといえば、それについても以前書きました。

 ですが、私の興味がある得意なものといえば、「時刻表」(列車とかバスとか航空機のね)とか「機械の接続」とか、意味のよくわからないものばかりです。語り出すと長いですが、読みたい人はいないだろうな、って自分でも思います。実際、みんなウンザリしてましたし。

 ***
しかし、少ない読者を相手に深い情報を提供するというのが、個人サイトの醍醐味であるはずです。考えてみれば「改正刑法仮案の注釈」なんてものを読もうとする読者がそれほど多いとも思えません。
続きは次回。