既視感

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これであなたもプチ論客! 語った気になれるマジック・ワード集

こういう言葉をちりばめれば、内容がなくてもなんかマトモなことを言ってるような気になれるものを集めてみました。

ポイントは
・意味不明
・読みづらい
・説教口調
・漢字率が高い
・途中でコンピュータ用語や哲学用語が頻出する(ビジュアル系バンドの歌の歌詞に出てくる英語と同程度に意味不明)
・↑のあたりで論理の飛躍がある
・オチはグダグダ。もしくは厭世的。自嘲もアリ
ってなトコロでしょうか。基本的に、何事も誉めないのがコツです。

ということで私も、「そもそも」「未完成」などのキーワードを使って、例文を参考にして文章を作ってみました。テーマは、明日の刑事司法、です。
 
で、これができた文章。

 近年の刑事法のパラダイムには些か疑問を禁じ得ない。市民社会の利益と幸福とを担保する制度は数多く存在している。別に刑罰制度では無くても良いのだ。それなのに何故、刑罰制度と言う形式に拘るのか。
 そもそも、刑事司法における正義とは何かと言う事を、大部分の刑法学者(や実務家)は見落としている。このままでは、刑事司法という道具に、市民が道具の為の刑事政策を強いられる事になる。それはあたかも、戦前社会の様に統制された未来への予兆では無いだろうか。コミュニケーションの断層を埋めるべき刑事司法が、世界をディスコンストラクションな物に変容して行く。
 刑事司法は未完成だ。より良い法制度の創造の為に、今、刑事法以上の「何か」が渇望されている。

うーん、なんだかこういう文章って、本当にありそうな気がしました。
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まあ、でも、あまりにも明瞭な文章は、スラスラ読めるからかえってアタマに残らないし、ありがたみもないし。それに読んだ後の満足感みたいなものを与えるなら、多少難しい文章のほうがいいということもあるのですよ。たぶん。