どの分野にもいるんですよね

ちょっと安心しました。
名詞をちょっとだけ書き換えるだけで、いくらでも文が作れますよね。刑訴とか。

http://alicia.zive.net/weblog/t-ohya/000142.html(おおやにきさま)

昨年学会の内容をまとめた『法哲学年報 2003』が刊行されたわけだが、これに掲載されている堀口悦子「セクシャル・ハラスメントについて」が最悪の一言。というか、これは論文ではない。第一に「論」がなく、自己の一方的な見解(しかもどこかの教科書に載ってそうなレベルのもの)を並べたのみである。第二に、参照文献について引用箇所を指示していないどころか、出版社・刊年さえ表記していないものがあり、つまり論文の体裁をなしていない。これの掲載を認めた(あるいは止めなかった)のは誰かという法哲学会内部の問題と、これを出してしまう人間を研究者扱いしてきたフェミニズム内部の問題、両者の自浄能力が問われるだろう。なお堀口氏はこの間に某大学の新設学部で専任教員に採用されたらしく、私としては「あ〜あ、やっちゃった」の一言であるが、まあ他所様のことなのでそれ以上は言わない。

そういえば、とある論文で、「鍋哲学とか茶碗哲学(茶碗だったかどうかはうろおぼえ)とかいう分野が存在するか。学問として成立するのか。そして、鍋や茶碗などと同様に実用品である法について、法哲学という学問は成立するのだろうか」みたいな文章がありました。
 
このあたりはいろいろ難しいのですが、少なくとも、法(のようにみえる事象)を語る際に少々哲学用語をまぶしたというだけの文章は、法哲学とは呼べないのですよ。