私的録音録画補償金

ほとんどの消費者が知らずに払っている「私的録音録画補償金
http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/gov/meti20050425.html
HDDプレーヤーにも私的録音録画補償金が?
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0501/24/news052.html
iPodからも金を取れ」――私的録音補償金で権利者団体が意見書
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000060-zdn_lp-sci
 
私的録音録画補償金の対象をHDDに広げる、という話。でもHDDは汎用機器だから、これに課金すると、複製に使用しない者からも課金することになってしまう、という流れです。しかしどの記事を読んでも、HDDがなぜ対象となっていないのかという理由についてはほとんど触れられてないので、「不合理な規定*1の改正に対して法制問題小委員会が慎重姿勢を採っている」ことに釈然としない感覚が残るかもしれません。
それはともかく、結局のところは、

 経済産業省としては,2005年4月中に公表する予定の「情報経済・産業ビジョン」の中でも述べているように,私的録音録画補償金制度について「技術的保護手段」の進展などを踏まえ,可能な部分からすみやかに見直す予定だ。例えば,補償金制度に替わる予算制度の活用なども視野に入れつつ,制度の縮小・廃止などに向けた検討を開始すべきだと認識している。
http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/gov/meti20050427.html

言い尽くされていることですが、このあたりが穏当な線かな、と思います。最近のDVDレコーダではPCとLAN接続できるものもありますし、専用機器と汎用機器、という区分はもう維持できないかな、という気がします。

*1:上の記事だけを読むと「ユーザーの状況と技術の変化とに対応していない不合理な規定」と感じるでしょう。本当に不合理な規定なのかはさておき。