ステサン154

もう次が出ているのですが、いまさら154。
今回、最初のほうのページでトラポとDACを扱っているのですが、菅野氏がemmラボとdCSに厳しい評価なのです。いわく、「味わいがない」、「趣味製品としてふさわしくない」と。
まあ確かに、両者とも業務用機器の風味がかなり強いんですね。でもって、私も業務用機器はあまり好きではありません。冷蔵庫や掃除機のたぐいだと業務用にはある種の信頼感がありますが、トラポに限らずオーディオ機器のプロユースを家に置いておくと、なんかいかにも「仕事場のお古をもらってきました」という感じがするのです。
でも、味わいのあるトラポ・DACって、どんなものでしょ。たぶん、トラポのほうは、アナログを髣髴とさせる47ラボみたいなのがいいのでしょう。一方、DACのほうはどうしても「コンピュータ感」がしてしまいますからね。菅野氏はプリアンプについて、「コックピットみたいな多機能なものが好きだ」と常々主張していますが、しかし「コックピットみたいな多機能なDAC」はあまり好みではないようです。逆に、こじんまりした、自己主張の弱いDACが好みでしょうね。実際、去年のグランプリでは彼は、トラポではメトロノームのKalista、DACではコードDAC64とムンドMimesis20MEに星3つ出してますから、なるほどといった感じです。
 
いっぽう私はといえば、一体型ならばともかく、せっかくセパレートにしたのならばしっかりと機械には自己主張してほしいところです。エソなんかがいいです。ぶっちゃけて言えば、エソ以外あまり眼中にありません。っていうか最近まともに聴いたのはエソだけなんですけれどもね。