ステサン153

今号はグランプリの発表です。グランプリ結果は、まあまあ穏当な線でした。相変わらずアキュ枠は健在ですし、ムンド・レビンソン・ジェフ・JBL・マッキンがソツなく選ばれています。
まあ私には縁のない製品ばかりなんですが、個人的にはマッキンの底力を感じています。部屋の照明を少し落としたときにボワッと緑色の文字が浮かび上がる瞬間が、もうたまりません。クルマのスピードメーターもそうなのですが、黒背景に緑が光るというのは非常に神秘的で、私は好きです。
でもって特にマッキンのプリメインはかなり甘ったるく聴かせてくれます。これがセパレートになれば(セパレートを聴く機会はほとんどないのですが)ちょっと力強さが出てしまうので、個人的には今年のグランプリのMA2275のようなプリメインが、マッキントッシュのおいしさを味わえると思います。
ああいう、とことん甘ったるいサービスというのは、ちょっと今の日本製品では無理ですね。大半の日本製では、なんか、増幅信号をポンと見せて「ホラ寸分違わず増幅したよ」と主張しているみたいな感じを受けるんですよ。
 
そんなヌルレース気味だったグランプリと比べると、ベストバイのほうは品目が少なくなった気がします。でもって私の好きなものも少なくなりました。プリメインでいくと、ユニゾン・リサーチが首の皮一枚くらい、アーカムFMJも滑り込みぎりぎり、うーん、なんだかなぁという感じです。
まあそのかわりにブルメスタが意外にもあがってましたし、トライオードに細谷信二氏がなぜか満点を投じていましたけどね。
あとついでに、新製品としてガラス箱のスピーカーが紹介されていました。リンク先の画像をよくみたら、まん中に2ウェイ2SPのやつがあるでしょ。左端がステサンで紹介されてたやつで、ペア485k。ということは、まん中のは35万円くらいになるのでしょうか。だとすると、気になる価格帯です。続報を待ちましょう。