舞台は宇宙ＳＦですが、本題はラブストーリーです。 しかしこの作品はちょっと、話の筋をはしょりすぎています。ですから展開についていくのが大変でした。ＳＦ恋愛ものを楽しむためには、前提として、観客がその世界に入り込んでいる必要があるのです。過去…

ドラッグにのめりこむ人間が遭遇する悲劇、みたいな作品です。 この作品のキモはもちろん、ダーレン・アロノフスキー監督。「π」のときの、6万ドル監督です。筋書きなんてあってないようなもので、とにかく描写が印象的です。現実離れした映像じゃなくて、「…

大企業の悪事をハッカー高校生一味が暴く、という単純な物語です。 ちょっと古めの作品なだけに、サイバーの部分には違和感があるかもしれません。学園ものの要素も、それほど新奇性があるわけではありませんし。 しかしこの作品では、アンジェリーナ・ジョ…

ティム・バートン監督はあいかわらずのフリークス趣味ですね。大男とか双生児とか魔女とか。 今回は「社交性が服を着たような」青年が主人公です。ティム・バートンといえば暗い影が差すような作品が多かったのですが、今回は、実に明るく楽しく冒険談が進み…

時間系サスペンスです。SFの部分はよくできています。 ２年間の記憶がないまま気がつけば病院にいたという主人公が、その２年間に何が起こったのかを知ろうとします。過去と現在との時間を往復するという仕組みは、「時をかける少女」「タイム・リープ」とよ…

合計4作品のＳＦオムニバスドラマです。 19世紀末あたりの物語というのが、かなり雰囲気を出していました。この頃ってやっぱり科学が輝いていた時代で、ＳＦがすごく似合うな、と感じました。 この作品は、つくりもかなりオーソドックスですので、新奇性はあ…

記憶系サスペンスです。飛行機事故に遭った殺し屋が自分の記憶を疑いはじめる、という話です。 記憶系のシナリオは私はすごく好きです。ロマンスでもサスペンスでも、観終わったあとの何とも言えない後味がたまりません。自分の記憶なんて疑い出したらきりが…

不自然な時代劇を観ているようでした。合戦のシーンは、明治初期の日本のはずなのに場所がなぜかロード・オブ・ザ・リングの平原っぽかったですし（どちらも撮影場所がニュージーランドなんです）、反乱の理由はイマイチわからないですし。 しかしこの手の作…

すべてのカットが計算されていて、でもって美しかったです。西洋ファンタジーでこういう計算づくの作品は時々ありますが、夏至の場合は、東洋の美しさにあふれています。蚊帳とかカメ（水入れ）とか、果物とか。 話のスジは、３姉妹の色恋ネタというわけで、…

夜眠れない男が事件に巻き込まれるサスペンス作品です。睡眠ネタも好きなので借りました。 ストーリー自体はかなり単純です。眠れない男が殺人事件の容疑者にされるという話です。犯人もすぐにわかります。できすぎた偶然で話が転ぶという部分も多いです。そ…

型破りのシナリオが描くシュールな世界、という側面はもっと評価されてもいいと思います。 確かに、この作品では１作目の魅力はほとんど失われていました。ＳＦとしての味も薄いし、物語も大ざっぱでした。戦闘も、ドラゴンボールＺみたいな「どこかで観たこ…

記憶系、時間系のSFです。しかも原作はフィリップ・K・ディック。すごく期待してビデオを借りました。 しかしやっぱり、アクションシーンが過剰なのが気になりました。銃撃戦とかカーチェイスとか、最後には大爆発とか。かなり派手なシーンが多いです。でも…

ララクロフト、やっぱり遺跡壊しすぎ。 新しい相棒キャラが出たりしています。ですが、トゥームレイダーっていう作品は、ララがいればそれでもう十分だと言えると思うのですよ。あとは、やられ役か引き立て役を少々配置して。今回は、ララたちがビルから飛び…

おそらく観た人の評価が分かれる作品でしょう。そして私は好きです。 現代のハイテク企業が時間・空間移動の方法を偶然見つけます。でもって、遺跡発掘調査の一味が、自分たちが発掘している遺跡が使われていた時代（中世フランス）にタイムワープ、そこでは…

ララクロフト、遺跡壊しすぎ。 とにかくララがかっこよかったです。屋敷の広間で宙吊りになっているシーンが特に。そのおかげで、仲間も敵も、ぜんぜん存在感がありませんでした。もう少し手応えのある悪役を配したりしてもよかったかな、と思いました。 ラ…

時間系物語のようだったので、借りて観ました。正直言って、前半部分がかなり退屈でした。19世紀からやってきた主人公が現代都市に戸惑うなんていう展開は、こうやって１行書けば充分です。観る側はすごく退屈になるんですよ。あるいはそのあたりのギャップ…

マトリックス３部作の２本目です。伏線やらストーリー進行やらで、気負いがあった前作と違って、この作品は最初からマトリックス全開です。こういう、ふっ切れた続編には好感が持てます。あの作品の続編を作るならばこうなるでしょう。だって、話を続けるわ…

ベタベタに賑やかなニュージカルでした。 なにがベタかといえば、まず、高級娼婦と貧乏な詩人の悲恋、そしてそれを邪魔する金持ち貴族、でもってヒロインは不知の病、というシナリオが、もう既にベタベタです。また、ミュージカルシーンのタイミング、選曲（…

■ ｅｓ 心理学実験がはからずも見せた、人間の本性、みたいな作品です。しかしこの実験ってドイツではなくアメリカで行われたはずです。しかも人が死んだりなんてもしてないはずです。それにしても、こんなにも結末が簡単に予想できた作品は初めてです。でも…

○ オール・アバウト・マイ・マザー 女の幸不幸を作り出しながら物語は進んでいきます。いろいろ悩みながらも、人生はやっぱり面白い。 世の中にはたくさんの人がいるけれど、みんな、いっしょうけんめい生きているんだ、って思いました。物語の鍵のひとつは…

・タイムマシン 時間系SFの元祖です。でもって私が割と好きなガイ・ピアースもいます。 なのですが、どうもイマイチしっくりしませんでした。時間系SFというのは、時をかける少女とかタイム・リープのように、同じ場所で物語が繰り広げられてこそ醍醐味が味…